開発事例

開発事例 The development achievements

販売システムのオープン化対応

販売システムは、単独の大手メーカーがOSからアプリケーションソフトまで一体的に開発して納品し、運用まで担当していた。
この販売システムをメーカー依存しない環境で、これまで通りに運用できるよう再構築した。
本システムは、複数の農家から農産物を集荷し、まとめて市場に出荷を行う委託販売システムである。
本案件の最重要課題は、保守体制を確立し今後も安心して運用を継続する事であった。
その解決策として、これまでの汎用機上ではなく、多くの人が使い慣れているWindows上で動作するシステムに変更する事とした。
その際、仕様や言語に大きく手を加えないやり方を採用し、システムの安定性を実現した。
メーカー依存からの脱却を計り、システム切替時のコストを大幅に抑えることが可能となった。
他にも保守性を向上する為、EXCELで帳票を出力できるようにし、ユーザビリティを向上させ、ファイルシステムからデータベースシステムへの変更を行った。

販売システムのオープン化対応

背景・課題

今までの汎用機上で動作するシステムの利点として、動作の安定性と信頼性があげられる。その反面、メーカー依存、維持コストの高さといった欠点も抱えている。
こうしたシステムから撤退し、DX化を進めるニーズが非常に多い。地方では保守要員が減少傾向にある。
近年、こういったシステムを、低価格化、高性能化が進むWindowsシステムなどにアップグレードする動きが進んでいる。
販売システムもまた、メーカーに保守を依頼していたが、保守要員の確保が難しくなり、今後保守ができなくなるリスクを抱えていた。また過去のシステム監査において、脆弱な保守体制を指摘されていた。
「保守体制を確立し今後も安心して運用を継続する事」という課題を克服するため、メーカーに縛られないシステムへの変更が急務であった。加えて、これまでのJA販売システムの有識者は減少かつ高齢化傾向にあり、人材の確保についても対策を講じる必要性に迫られていた。

得られた成果

汎用機からWindows上で動作するように変更したことで、利用時のハードルが下がりシステム担当者のローテーションも容易となり、職員の部署移動時に発生する問題を軽減できた。加えて、更改時に必要であった高額なハード費用・SI費用を共に圧縮することができた。
さらに、台数分のライセンスや専用ソフトウェア(通信ソフトウェア等)といった費用も削減できた。
保守体制については、メーカー依存という専門性が低減したことで、保守要員の確保がしやすくなった。
また、開発当初から若手社員を投入することでベテラン技術者からのスキルトランスファーを行い、最重要課題である長期的な保守体制を確立できた。
帳票出力では、EXCELで出力されるようになり、集計等の加工がエンドユーザでも簡単に行えるようになった。出力されるExcel帳票は、改ざん防止のためパスワードロックも設定可能である。
また、過去の帳票が大量に保管されているが、PDFでも出力できペーパーレス化を可能にした。

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